平野ゼミナール「ヒトと文化の国際移動」 サイトマップ
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スペインのジプシーをたずねて 倉持有紀さん
スペイン留学がゼミ選び、卒論の大きなポイントになった
スペインでの倉持さん
「留学も『ヒトと文化の国際移動』の一つだと思ったんです」と倉持さんは語ってくれました。
「私は3年生から4年生にかけて留学を考えていたのだけど、留学って平野ゼミのテーマである『ヒトと文化の国際移動』にぴったりじゃないですか。留学する人自体が人の国際移動ですし、このゼミが自分にあってると思ったんです。」

倉持さんは1年間スペインのサラマンカ大学に留学し9月に帰国しました。
「実は留学後にテーマが変わったんですよ。最初は『EUの拡大とスペインの地域主義』について研究しようと思ってたのですが、留学中にある文献を読んだらそれで納得しちゃって(笑)。5月くらいに卒論はスペインのジプシーについて書こう、と決めたんです。ジプシーは土地をもたず移動し続けている民族で、私たちと違った価値観をもって生きています。まだよくわからないことばかりだからこそ、興味を持ちました。」

スペインでのフィールドワーク

平野ゼミでは文献研究以外にも、現地でのフィールドワークを元に、卒業論文を執筆するアクティブ派が多いのも特徴です。自分の肌で学び、感じたことは、研究にも大いに生かせるからです。
倉持さんも同様で、スペインでの勉強は大いにゼミでの研究・卒業論文執筆に役立っているといいます。留学後も、ジプシーのことをより深く研究するため、彼女はスペイン語の文献を探し、再度実地に赴いてきました。

「ジプシーは私たちの持つものとは違う価値観を持っているんです。だからしばしば、土地を追いやられることもあるんです。例えば家。私たちは固定した自分の家を持つことが普通で、家を持たないのは普通じゃないとみなされますよね。
でも、ジプシーにとっては固定した家がないのが普通なんですよ。スペイン政府は追いやられて苦しい生活をおくっているジプシーのために住宅を建設したけど、そこに住む人はごくわずか。
また、スペイン人と少数派(ジプシー)の価値観の違いのように、常に世の中には多数派(マジョリティ)と少数派(マイノリティ)があって、価値観の違いが問題となっていることがたくさんあるのだと改めて実感しました。私はこの研究を通して、その問題の突破口を見つけたいと思います。」

文化の違いは価値観の違いを持ち、世界では少数民族の問題など、時にさまざまな問題を起こしています。倉持さんはこのジプシーの研究により、少数派と多数派の共生を考えたいと語ってくれました。異文化共生について、改めてその難しさと同時に、それを乗り越えたいという倉持さんの研究に対する強い信念が感じられました。


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